
ビタミンCを多く含む食べ物ランキング!上手に摂取するコツ
SUMMARY
- ・ビタミンCが多い食べ物ランキングTOP10
- ・ビタミンCの積極的な摂取がおすすめの理由
- ・日常生活でビタミンCを上手に摂取するコツ
- ・ビタミンCをたくさん摂って、健やかな毎日を
美容や健康のために、ビタミンCを積極的に摂取している人は多いのではないでしょうか?しかし、ビタミンCを食事から十分な量を摂るのは大変ですよね。ビタミンCを効率よく摂取するためには、栄養価の高い食材を取り入れることが大切です。
この記事では、ビタミンCを豊富に含む食べ物をランキング形式で30個紹介します。取り入れられそうな食品があったら、ぜひ試してみてください。
ビタミンCが多い食べ物ランキングTOP10
ビタミンCを多く含む食品は、野菜や果物などです。また、意外ですが飲み物にもビタミンCを多く含む食品があります。早速ビタミンCを豊富に含む食品を見て行きましょう。
ビタミンCが多く含まれている野菜ランキング第1位はトマピーです。トマピーとは、濃赤色のピーマンで、トマトのように丸い形をしています。しかし、トマピーを扱っているお店は少ないため、手に入りにくい食品といえます。
効率よくビタミンCを摂取するなら、赤・黄・オレンジピーマンやブロッコリーを取り入れるのがいいでしょう。どちらもさまざまな料理に使いやすい食材です。
赤・黄・オレンジピーマンを使ったメニューには、チンジャオロースや酢豚、マリネなどがあります。特に赤ピーマンは緑ピーマンよりも柔らかく、甘みがあるので食べやすいでしょう。
また、ブロッコリーを使ったメニューには、サラダやグラタンなどがあります。茹でて調理することの多いブロッコリーですが、ビタミンCを摂るなら焼くのがおすすめです。ブロッコリーを縦にスライスして、フライパンでカリッと香ばしく焼くと、いつもと違った美味しさが楽しめます。
なお、上記のランキング外で、手に入りやすい野菜には以下のようなものがあります。※
・カリフラワー(81mg)
・豆苗(79mg)
・ゴーヤ(76mg)
・さやえんどう(60mg)
いずれもスーパーでよく見かけるので取り入れやすいでしょう。
※100g当たりの成分量
ビタミンCが多く含まれている果物ランキング第1位は「アセロラ(酸味種)」です。アセロラには「酸味種」と「甘味種」があります。酸味種のアセロラは、酸味が強いため、生で食べられることはほとんどありません。
また、アセロラは傷みやすいため、生で手に入れることは困難です。アセロラを食べるなら、ドリンクやコンポートとして加工された食品を購入する必要があります。
アセロラジュースの中には、1杯で80mgのビタミンCが取れる商品もあります。アセロラジュースは、さまざまなメーカーから販売されているため、比較的取り入れやすいでしょう。
また、上記のランキング外で、手に入りやすい果実には以下のようなものがあります。※
・いちご(62mg)
・ネーブル(60mg)
・きんかん(49mg)
・グレープフルーツ(36mg)
ビタミンCを効率よく摂るなら、できるだけ加熱しないほうがいいでしょう。フルーツなら生で食べられるものが多いため、効率よくビタミンCを摂取できます。また、水でサッと洗ってすぐに食べられるため、料理が苦手な人にもおすすめです。
※100g当たりの成分量
ビタミンCが多く含まれている飲み物ランキング第1位はケール青汁です。ケールは「野菜の王様」と呼ばれるほど、栄養価が高い食品です。ケールはビタミンC以外にも、ビタミンAや食物繊維、β-カロテンなどさまざまな栄養素が含まれています。
サラダなどで生食されることもありますが、青汁の原料として使われることが多いです。ただし独特の香りや苦みがあるため、初めてケール青汁を飲む人は、少量から試すといいでしょう。
ケール青汁の中には、飲みやすいように抹茶やハチミツを混ぜたものもあります。また、青汁として飲むのではなく、スムージーにまぜたり、アイスに混ぜたりすることもできます。青汁を習慣的に飲みたい場合は、食べ方をアレンジすると続けやすいでしょう。
【出典】
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
健康や美容のためにビタミンCを取り入れた方が良い?おすすめの食べ物
ビタミンCの積極的な摂取がおすすめの理由
そもそもビタミンCはなぜ重要といわれているのでしょうか?ここからはビタミンCを摂取したほうがいい理由について紹介します。
● ビタミンCの役割
ビタミンCは体の調子を整える働きがあります。しかし、人間は体内でビタミンCを合成することができません。そのため、普段の食事から摂取する必要があるのです。
● 1日で摂取するビタミンCの目安
成人におけるビタミンCの推奨量は1日100mgとされています。なお、妊娠中の女性は1日110mg、授乳中の女性の場合は1日145mgが推奨されています。
ただし、美容効果を求めるなら、1日2000mg以上が必要とする声も少なくありません。ビタミンC点滴療法を実施する医師を対象としたアンケートで、1日のビタミンCの必要摂取量について、56%が「2,000mg以上」と回答しています。
【医師100人のアンケート結果】ビタミンCの一日摂取量は「2,000mg以上」推奨?
【出典】
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
日常生活でビタミンCを上手に摂取するコツ
できるだけ少ない量で、たくさんのビタミンCを摂取するには、どうすればいいのでしょうか?ここからは、日常生活でビタミンCを上手に摂取するコツを紹介します。
● 野菜や果物はなるべく「生」で食べる
ビタミンCは、熱に弱く加熱すると分解されてしまいます。そのため、ビタミンCを効率よく摂取するなら、できるだけ生の状態で食べるのがおすすめです。果物や野菜など、そのまま食べられる食品なら、水でサッと洗ってから、生で食べるのがいいでしょう。
また、ビタミンCは水溶性のため、水に溶け出しやすいとされています。長時間茹でたり、細かく切って水にさらしたりするのは避けましょう。茹でる場合は、短時間で調理するか、ゆで汁ごと食べられるメニューがおすすめです。具体的には、クラムチャウダーやポトフ、ミネストローネなどのスープ類があります。
なお、ピーマンやパプリカ、イモ類などに含まれるビタミンCは、加熱しても分解されにくいとされています。自分が食べやすいと思う方法で調理しましょう。
● 旬の食品を取り入れる
旬の野菜や果物は栄養価が高いため、ビタミンCも豊富に含まれる傾向にあります。例えばほうれん草の場合、冬採りなら60mg、夏採りなら20mg※と、ビタミンC含有量に大きな差があります。
ビタミンCが豊富な食品と、それぞれの旬については以下の通りです。
春 キャベツ、スナップエンドウ、さやえんどう、イチゴ、レモン
夏 トマト、ピーマン、カボチャ、ゴーヤ、ピーマン、夏みかん
秋 じゃがいも、サツマイモ、柿、キウイフルーツ
冬 ブロッコリー、カリフラワー、ネーブル、ゆず
旬の野菜は、価格も安く味も美味しいです。旬の食品を取り入れるメリットは大きいため、ぜひ取り入れてみてください。
※可食部100gあたり
【出典】
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
「冬に旬を迎える野菜って?」(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1912/spe2_01.html
● 1度にまとめて摂取しない
ビタミンCは体の中に蓄えておけない栄養素です。1度に大量に摂っても、多くは体の外に排出されてしまうため、ビタミンCはこまめに摂取するのが理想です。食後や就寝前など、摂取する時間帯を決めておくと忘れにくいです。
ただし、野菜や果物を決まった時間に摂ることは難しいでしょう。こまめにビタミンCを摂るなら、サプリメントを使うのもおすすめです。サプリメントなら外出先でも飲むことができます。ビタミンCのサプリメントは、通販サイトやドラッグストアで気軽に購入できるので、ぜひチェックしてみてください。
ビタミンCをたくさん摂って、健やかな毎日を
この記事では、ビタミンCが豊富な食べ物ランキングを紹介しました。ビタミンCは毎日適切な量を摂ることが大切です。1度に大量に摂取しても、尿として排出されてしまいます。
こまめに栄養を補給するのが難しい場合、サプリメントを利用するのも一つの手です。野菜不足が気になる方や、美容のコンディションを整えたい方は、ぜひ試してみてください。
記事監修
エルムクリニック麻布院院長
横山歩依里先生
エルムクリニック麻布院
広島大学医学部医学科卒業後、JCHO東京新宿メディカルセンターなどでの勤務を経て、現在はエルムクリニック麻布院の院長を務める。