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化粧水の効果や役割は?基本的な使い方や肌タイプに合った選び方

SUMMARY

  1. ・化粧水にはどんな種類がある?
  2. ・化粧水にはどんな効果や役割がある?
  3. ・肌タイプに合った化粧水の選び方
  4. ・効果を実感するために知っておきたい化粧水のつけ方
  5. ・化粧水をつける際のポイント
  6. ・化粧水を効果的に使って、肌のコンディションを整えよう


毎日のスキンケアに欠かせない化粧水。たくさん種類があるため、なんとなく選んでいる方が多いのではないでしょうか。しかし、化粧水は自分に合ったものを選ぶと、コンディションが整うだけでなく、肌トラブルを防止する効果も期待できます。

この記事では、肌の特徴ごとに向いている化粧水について解説します。化粧水の使い方や注意点についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。


化粧水にはどんな種類がある?

ひとくちに「化粧水」といっても、さまざまな種類があります。ここからは、化粧水の種類について紹介します。


●柔軟化粧水

柔軟化粧水とは、肌に潤いを与える化粧水です。一般的に化粧水というと、この柔軟化粧水を指します。


●収れん化粧水

収れん化粧水とは、肌を引き締める効果のある化粧水です。「引き締め化粧水」や「トーニングローション」と呼ばれることもあります。エタノールやメントールといった成分が含まれており清涼感のある使い心地が特徴です。

収れん化粧水には、引き締め効果のほか、毛穴を目立たなくする効果も期待できます。肌がべたつきやすい方や夏の季節におすすめです。


●拭き取り化粧水

拭き取り化粧水は、肌表面にある余分な角質や汚れをオフする際に使う化粧水です。朝の洗顔の代わりや、肌のゴワつきが気になる時に使います。拭き取り化粧水で肌をケアすると、くすみが取れ、透明感のある印象に近づきます。

拭き取り化粧水は、コットンにつけて肌の表面を拭き取るように使います。拭き取り化粧水の中には、化粧水がしみ込んでいるシートタイプもあります。外出先や朝のスキンケアの時間短縮をしたいときに便利です。


化粧水にはどんな効果や役割がある?

化粧水の主な役割は、肌に水分を与えることです。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、さまざまな肌トラブルが起こりやすくなります。化粧水で肌に潤いを与えることで、健やかな状態を保つことができるのです。

また、化粧水の中にはシミ対策やニキビ予防など、プラスアルファの効果がついたものもあります。自分の肌悩みに合わせて化粧水を選ぶと、効果的なスキンケアがしやすくなるでしょう。


肌タイプに合った化粧水の選び方

化粧水は自分の肌に合ったものを選ぶことが大切です。ここからは、肌質を「乾燥肌」「敏感肌」「脂性肌」「混合肌」の4つに分けて、向いている化粧水の種類を解説します。

●乾燥肌

乾燥肌とは、水分量や皮脂量が少ない肌質を指します。肌を触ったときにカサツキを感じたり、粉が吹いていたり皮膚の表面に細かいシワがある場合は、乾燥肌の可能性があります。肌が乾燥すると透明感が出にくくなり、くすみが出ることもあるでしょう。メイク乗りが悪くなり、小ジワが目立つ場合もあります。

乾燥肌の方は「セラミド」「ヒアルロン酸」が高配合された化粧水がおすすめです。セラミドは角層に、ヒアルロン酸は表皮層と真皮層の両方に存在する保湿因子の1つです。どちらも、肌の潤いをキープする効果が期待できます。

また、乾燥肌の方は肌のバリア機能を低下させないように注意することが大切です。バリア機能は異物や乾燥、摩擦などの外部刺激から肌を守る機能のことです。バリア機能が低下すると、肌の水分が蒸発しやすくなるため、カサつきやすくなります。乾燥肌の方は、肌をしっかりと保湿し、乾燥を防ぐことが大切です。


●敏感肌

敏感肌とは、バリア機能が低下している肌質のことを指します。外部刺激に敏感になり、赤みやかゆみを引き起こす場合があります。肌の乾燥が進行すると、敏感肌になることもあるため注意が必要です。

敏感肌の方は低刺激の化粧水を選ぶといいでしょう。「パッチテスト済み」や「アレルギーテスト済み」と記載されている商品が、一つの基準になります。また、敏感肌の方はトライアルセットで自分の肌に合うかチェックすることも大切です。数日化粧品を使ってみて、肌トラブルが出ないか確認するといいでしょう。


●脂性肌

脂性肌とは、皮脂の分泌が過剰になっている肌質のことを指します。肌にテカリやべたつきが出やすいのが特徴です。また、皮脂が過剰に分泌されることにより、毛穴が目立ったり、ニキビができやすい方が多い傾向にあります。

脂性肌の原因はさまざまありますが、特に体質や生活習慣の影響が大きいと考えられています。皮脂分泌に影響する「テストステロン」や「アンドロゲン」の作用により、脂性肌になりやすくなる場合があります。またストレスや睡眠不足、油ものの多い食事によって、皮脂分泌が過剰になることもあるため注意が必要です。

脂性肌の方は、サッパリとしたテクスチャーの化粧水がおすすめです。

また、ニキビに悩んでいる方は、ニキビ予防ができる医薬部外品の化粧水がおすすめです。有効成分「サリチル酸」「アラントイン」には肌荒れを防止する効果が期待できます。


●混合肌

混合肌とは水分量が少なく、皮脂量が多い肌質のことを指します。口元や目元など皮膚の薄い部分はカサついており、鼻や額はテカりやすいことが特徴です。

混合肌の原因は、肌内部の水分不足とされています。外的刺激や生活習慣の乱れによって角層の保水力が低下すると、肌が乾燥を引き起こします。肌がこれ以上水分を逃さないようにと、皮脂を過剰に分泌してしまうのです。

混合肌の場合、基本的には乾燥肌と同じように、保湿力の高い化粧水を選びましょう。ただし、べたつきが気になる場合は、テカリやすい箇所だけサッパリしたテクスチャーの化粧水を使うのもおすすめです。混合肌の方は場所によって、皮脂量が大きく異なるため、部位によってスキンケアを使い分けることが大切です。


効果を実感するために知っておきたい化粧水のつけ方

化粧水は基本的に、洗顔後の清潔な肌に使います。水分の蒸発を防ぐために、洗顔後5分以内を目安に付けるようにしましょう。ここからは化粧水の使い方について紹介します。


●手で化粧水をつける場合

手で化粧水を付ける場合、コットンを使うよりも摩擦を抑えられるのがメリットです。また、1回で使用する量が少ないためコストパフォーマンスがいいのも特長です。

1.清潔な手に適量の化粧水を出す
化粧水の使用目安は500円玉代が目安です。清潔な手に化粧水を出して、肌全体になじませましょう。

2.手のひらで顔全体に化粧水をなじませる
手のひらで包み込むようにして優しく付けます。手からこぼれそうな時は2、3回に分けて化粧水を塗布するといいでしょう。

3.目元や口元など細かい部分も化粧水のついた手で押さえる
細かい部分も化粧水を塗布します。目元や口元は乾燥しやすく、シワができやすいため、忘れずに塗りましょう。

4.ハンドプレスで化粧水を顔全体になじませる
最後にハンドプレスをして、顔全体になじませます。肌を押さえつけたりパッティングしたりせず、包み込むように塗りましょう。


●コットンを使う場合

コットンを使うメリットとして、ムラなく化粧水を塗れることが挙げられます。小鼻や目元にも化粧水を塗れるため、顔全体に塗りやすいのが特長です。また、コットンで顔を拭き取ることで、余分な汚れを除去することができ、肌のゴワつきを軽減させる効果も期待できます。

1.コットンに適量の化粧水を出す
コットンに適量の化粧水を含ませます。化粧水の量が少ないと、摩擦が起きやすくなるため少し多めに出しましょう。コットン全体がひたひたになるまでが目安です。

2.コットンを優しく肌につける
指でコットンを挟み、優しく化粧水をなじませます。内側から外側に滑らせるように優しく広げます。


化粧水をつける際のポイント

化粧水の効果をより高めるためには、いくつかのポイントがあります。ここからは、化粧水をつける際のポイントについて紹介します。


●強く擦らず、優しくなじませる

化粧水を塗布する時はもちろん、洗顔をする際やタオルで顔を拭く際も、肌を擦らないようにしましょう。肌を擦るとバリア機能が低下しやすくなります。その結果、肌が乾燥しやすくなるため注意が必要です。

また、摩擦ダメージが蓄積すると、シミやくすみができることもあります。ターンオーバーが乱れることで、メラニン(黒い色素)の排出が滞り、シミやくすみが目立ちやすくなるのです。


●化粧水をつけた後は、乳液やクリームを使用する

化粧水をつけた後、肌をそのままにしてしまうと、水分が蒸発して乾燥を引き起こします。化粧水を塗った後は、乳液やクリームなど油分が配合されたアイテムでフタをしましょう。水分の蒸発を防ぐことで、肌が乾燥しにくくなります。


●肌のコンディションによって化粧水を変える

気温や体調、湿度などによって肌のコンディションは変化します。特に季節の変わり目は、肌荒れしやすいとされています。「今まで使っていた化粧水が合わなくなった」と感じたら、アイテムを見直すタイミングかもしれません。

乾燥しやすくなったと感じたら「高保湿タイプの化粧水」、肌荒れしやすいと感じたら「敏感肌向け化粧水」に変更するなど、コンディションに合わせて、使用するアイテムを変えるのがおすすめです。


化粧水を効果的に使って、肌のコンディションを整えよう

この記事では、化粧水の効果やおすすめの使い方について紹介しました。自分に合った化粧水を使うと、肌のコンディションが整いやすくなります。ぜひこの記事を参考に、自分に合った化粧水を選んでくださいね。

記事監修


水谷皮フ科クリニック院長
水谷治子先生
水谷皮フ科クリニック

東京医科大学卒業。東京医科大学病院皮膚科、都内美容皮膚科クリニックなどを経て2012年、水谷皮フ科クリニック開院。



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