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フルーツを食べる人 vol.8 キウイ

SUMMARY

  1. ・ニュージーランドのフルーツといえば?
  2. ・キウイの栄養
  3. ・キウイの成分

特集記事としてお送りしている”フルーツを食べる人”。
回を重ねるごとに反響をいただき、今回で8回目の連載となりました。今回は、毛状の繊維に覆われているのが特徴的なキウイを取り上げます。
 
 
南太平洋に浮かぶ2つの大きな島と点在する小さな島々からなるニュージーランド。北西のオーストラリアとは約2,000km、南方の南極大陸とは2,600km離れている。 
 
首都はウェリントン、最大の都市はオークランドで、温暖な気候と豊かな自然で世界遺産も多く、観光地や保有地として足を運ばれることが多い。国を代表して有名なものはラグビーとキウイではないだろうか。 
 
キウイとは本来、ニュージーランドに生息する鳥を指す。キウイフルーツはニュージーランドからアメリカに輸出される際に、国のシンボルであるその鳥のキウイに因んで命名されたそうだ。


意外にも原産地は中国だが、旅人によってニュージーランドに持ち込まれ品種改良を加えられたことで現在のキウイとして商品化されており、ニュージーランドが作り出したフルーツといって過言はない。 
 
その美味しさと栽培の容易さ、収穫量の多さから世界中で栽培されるようになり、現在ではイタリア、フランス、チリ、ギリシャなどでも生産されている。日本では、みかんが生産過剰になったことから、転作としてみかんの代わりに栽培されるようになり、みかんの生産地の一部がキウイの生産地となった。 
 
熟すとさわやかな甘酸っぱい味のする美味しさもさることながら、栄養も豊富だ。可食部100gあたりに含まれる17種類の栄養素の量を計算した「栄養素充足率スコア」が一般的なフルーツの中ではトップだ。 
 
17種類の栄養素とは、「たんぱく質」「食物繊維」「カルシウム」「鉄」「マグネシウム」「カリウム」「亜鉛」「ビタミンC」「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ナイアシン」「パントテン酸」「ビタミンB6」「葉酸」「ビタミンB12」「ビタミンA」「ビタミンE」を指す。 
 
キウイは、フルーツの中でもビタミンC含有量に優れていて、ビタミンEやポリフェノールなども含んでいる。 
 
また、お通じが良くなると言われている理由は、タンパク質分解酵素であるアクチニジンによる消化促進と、食物繊維である。慢性的な便秘に悩まされることの多い人に人気なのは、腸内環境を改善するからである。 
 
妊娠期や授乳期に必要量が増えるという葉酸も豊富だ。葉酸は、水に溶けやすく熱に弱いので、生食のフルーツから摂るのがおすすめだ。 
 
また、キウイに含まれる有機酸は鉄の吸収を高める働きがあり、疲労回復や貧血予防に役立つと言われる。 
 
そして、果肉の緑色の基となっているのが、葉緑素(クロロフィル)だ。 
 
クロロフィルは、胃腸の中の毒素や老廃物を体外に排出する働きがあるといわれ、整腸や消臭、殺菌が期待できる。また、血中のコレステロール値を減少させ血液をサラサラにするといわれる。 
 
フルーツの中でも栄養の王様といわれるキウイ。血流改善、腸内環境改善などにより免疫の正常化にも大いに期待できる。ヨーグルトなどと食後のデザートにどうだろうか。

【編集後記】

キウイは女性の悩みに寄り添う栄養成分が豊富です。リポカプセルとの合性もよく、キウイを使ったリポカプセル認定レシピもありますので、ご参考にお召し上がり頂ければ幸いです。 

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