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日焼け後のケアは何をすると良い?肌トラブル予防方法

SUMMARY

  1. ・日焼け後の正しいケア方法
  2. ・日焼け後にしてはいけないこと
  3. ・日焼け後の肌の状態と起こりやすい肌トラブル
  4. ・日焼け後の肌トラブルの予防方法
  5. ・日焼け後のケアは適切に行いましょう


紫外線はシミやシワ、たるみの原因となるため、普段からUV対策を行なっている人は多いのではないでしょうか?しかし、うっかり日焼け止めを塗り忘れて、日焼けしてしまったという人もいるはず。

この記事では、日焼け後のケアについて解説します。もし日焼けをしてしまっても、適切にケアすれば美肌をキープしやすくなります。素早くアフターケアをして、肌へかかる負担を抑えましょう。


日焼け後の正しいケア方法

ここからは日焼けした後の正しいケア方法について紹介します。なお、痛みが強い、皮膚が赤く腫れて水疱ができる、などの症状が現れた場合は、皮膚科の受診を検討しましょう。適切な処置をしないと、色素沈着や跡になる可能性があるためです。


なるべく早くしっかり冷やす

紫外線を浴びた肌は、軽く火傷しているような状態です。肌表面に炎症が起こっているので、まずは冷やしましょう。冷やすことで炎症の進行を抑えることができます。日焼けをした後はできるだけ早く、以下の方法で肌をクールダウンさせてください。


・冷たい流水を肌に当てる
・濡らしたタオルを当てる
・氷水を入れた袋や保冷剤を当てる

氷水を入れた袋や保冷剤を使う場合は、タオルに包んでから肌に当てるようにしましょう。直接肌に当てると、刺激になるためです。

肌の熱やヒリヒリとした感覚が緩和されるまで、日焼けした箇所を冷やしましょう。ただし、長時間肌を冷やすと凍傷することがあるため、様子を見ながら当ててください。


たっぷり保湿する

日焼け後の肌は乾燥しやすい状態です。バリア機能が低下し、肌の潤いを保つ力が弱まっていることに加え、紫外線ダメージによって肌が敏感になっています。そのため、日焼け後の肌は化粧水や乳液を使って、念入りに保湿するようにしましょう。

体や髪・頭皮を日焼けした場合も、同様にたっぷり保湿しましょう。腕や脚など体を日焼けした場合は、ジェルやローションを使って、肌の乾燥を防いでください。髪の紫外線ダメージが気になる場合は、保湿効果の高いトリートメントを、頭皮は頭皮用のローションを使うと効果的です。


日焼け後にしてはいけないこと

日焼け後は肌が敏感なため、いつも以上に優しくお手入れする必要があります。間違ったケアをすると、状態が悪化する恐れがあるため注意しましょう。ここからは、日焼け後にしてはいけないことを3つ紹介します。


日焼け部分を擦る

日焼けするとかゆみが出て、肌を擦りたくなるかもしれませんが、これはNGです。日焼けした部分を擦ると、状態が悪化したり治りが遅くなったりする可能性があります。化粧品を肌に塗布する際も、擦らず優しくなじませることが大切です。


日焼け部分を叩く

化粧水などのスキンケアを使う際、パッティングは刺激となるため避けましょう。また、日焼けした直後のマッサージも避けるのが無難です。肌に負担がかかることで、状態が悪化する恐れがあります。


日焼け部分の浮いてきた皮をむく

日焼けから1週間ほど経つと、皮がむけることがあります。ダメージを受けた肌の細胞を早く押し出そうとするため、ターンオーバーが早まり、皮むけが起こります。

浮いてきた皮は、つい取りたくなってしまいますが、そのままにしておきましょう。皮を無理やりとると、未熟な表皮が傷つき、肌の深い層に影響が及ぶ可能性があります。色素沈着やシミの原因となるため注意しましょう。


肌に負担がかかる化粧品を使う

日焼け後はいつも使っている化粧品でも、刺激に感じることがあります。そのため、日焼け後は、敏感肌向けや低刺激性の化粧品に切り替えるといいでしょう。

特に下記の成分は、肌へ負担がかかる場合があります。


・アルコール
・香料
・防腐剤
・美白有効成分 など

意外かもしれませんが、日焼けした直後に美白化粧品を使うことはおすすめできません。ビタミンC誘導体など、美白有効成分の中には肌に負担がかかるものもあります。美白化粧品は、赤みや熱感が落ち着いてから使うようにしましょう。


日焼け後の肌の状態と起こりやすい肌トラブル

日焼けすると、肌はどんな状態になるのでしょうか?ここからは、日焼け後に起こりやすいトラブルについて紹介します。


 日焼け後の肌の状態

実は日焼けにも種類があります。日焼けには「サンバーン」と「サンタン」の2つがあり、それぞれ原因や症状が異なります。


・肌が赤くなる「サンバーン」

サンバーンとは、皮膚が真っ赤に炎症を起こす日焼けを指します。紫外線の刺激を受けて、毛細血管が充血することで生じます。

サンバーンは紫外線を浴びてから、数時間後に症状が現れるのが特徴です。通常8~24時間後にピークを迎え、2~3日で症状が落ち着きます。


・肌が黒くなる「サンタン」

サンタンとは、皮膚が黒っぽくなる日焼けを指します。紫外線を浴びてから数日後に現れるのが特徴で、数週間~数ヶ月の間症状が続くことがあります。

サンタンの原因は、過剰に生成されたメラニンです。紫外線から肌を守ろうと、メラニン色素を生成します。大量に作られたメラニン色素は、ターンオーバーによって時間の経過とともに少しずつ剥がれ落ちます。

【参考】
「紫外線環境保健マニュアル2020」(環境省)
https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf



 日焼け後に起こりやすい肌トラブル

サンタンが落ち着いた後も、さまざまな肌トラブルが起こりえます。具体的には、シワやたるみ、シミなどです。

シワやたるみは、肌内部のコラーゲンやエラスチンの繊維が紫外線によって破壊されることで起こります。柔軟性が損なわれることで、肌に溝ができ、シワやたるみが生じてしまうのです。

また、シミはメラニンが皮膚の内部に留まることで起こります。通常、メラニンができても、ターンオーバーによって、黒い部分は剥がれていきます。しかし、大量にメラニンが生成されると排出が追いつかず、肌に沈着してしまいます。その結果、メラニンの一部が残り、シミとして目立ってしまうのです。


日焼け後の肌トラブルの予防方法

日焼けによるほてりや赤みが落ち着いても、油断は禁物です。日焼けによって、ターンオーバーのサイクルが乱れている可能性があるため、普段以上に肌をいたわりましょう。ここからは、日焼け後の肌トラブルの予防方法について、詳しく解説します。


 水分やビタミンを補給

日焼けをした後は、水分やビタミンを積極的に摂取しましょう。日焼け後の肌は乾燥しているため、内側からも十分に水分を補う必要があります。

水分補給では、できるだけ水を飲むようにしましょう。コーヒーやお茶に含まれるカフェインには、利尿作用があるため水分補給には不向きです。

また、日焼け後はビタミン類の摂取も効果的です。特にビタミンA、ビタミンB群、ビタミンEにはターンオーバーを促進する作用があります。ビタミン類を豊富に含む食品には、野菜やフルーツなどがあります。ビタミン類は、美容をキープするのに欠かせない栄養素なので、意識的に摂るといいでしょう。


 紫外線対策を習慣化して予防

「しっかり日焼け対策したはずなのに、なぜか焼けてしまった」という人は多いのではないでしょうか。効果的に紫外線を防ぐためにも、改めて日焼け対策の基本を見直しましょう。


・日焼け止めを使う

紫外線対策の中でも基本の日焼け止めですが、正しく使えていますか?日焼け止めは外出する20~30分前に塗りましょう。また、日焼け止めは使う量も重要です。肌面積1㎠につき2mgが適量とされています。


・紫外線が強い時間帯を避ける

紫外線が強い時間帯は、10~14時頃です。昼に外出を避けるだけでも、日焼けするリスクを抑えられるでしょう。


・肌の露出を減らす

物理的に紫外線を遮断することも有効です。日傘や帽子、アームカバーを使って、直接肌に紫外線が当たらないようにするといいでしょう。

メリット、デメリットを知って上手に紫外線と付き合おう!


日焼け後のケアは適切に行いましょう

この記事では、日焼け後の適切なケアについて紹介しました。もし日焼けをした場合は、すぐに肌を冷やし、たっぷり保湿しましょう。適切なケアをすることで、肌にかかる負担を軽くすることができます。

また、インナーケアとして日焼け後にビタミン類を摂ることもおすすめです。体調を整え、美容と健康を維持し、イキイキとした状態に近づけてくれます。この記事を参考に、日焼け後の肌をケアして、肌荒れを防ぎましょう。

記事監修


水谷皮フ科クリニック院長
水谷治子先生
水谷皮フ科クリニック

東京医科大学卒業。東京医科大学病院皮膚科、都内美容皮膚科クリニックなどを経て2012年、水谷皮フ科クリニック開院。


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