
朝のスキンケアは何をすれば良い?毎日のケアが大切な理由
SUMMARY
- ・朝のスキンケアが大切な理由
- ・朝に行うスキンケアの手順
- ・朝のスキンケアのポイント
- ・朝のスキンケアを見直して、美肌をキープしよう
朝は時間がなく、スキンケアがおろそかになってしまう方は多いのではないでしょうか?肌をきれいな状態に保つためには、朝に正しい順番で自分に合ったスキンケアをすることが大切です。朝に正しいスキンケアを行うと、日中の刺激から肌を守ることができ、イキイキとした印象が手に入れられます。
そこで、この記事では朝の正しいスキンケア方法について詳しく紹介します。毎日のスキンケアを見直したい方は、ぜひチェックしてください。
朝のスキンケアが大切な理由
朝のスキンケアが大切な理由は、主に3つあります。なぜ朝のスキンケアが重要なのか、理由を確認しましょう。
●肌を清潔に保つ
朝にスキンケアを行う目的の1つは、肌に付着している汚れを落とすことです。朝起きたばかりの肌は、睡眠中に分泌された皮脂や汗、老廃物がついているので汚れています。
朝に洗顔をせず、汚れたままの状態で長時間過ごすと、肌トラブルの発生に繋がることがあります。肌トラブルを予防するためにも、起床後は洗顔をして肌状態を清潔に保ちましょう。
●日中に受ける外的刺激から肌を守る
朝のスキンケアでは、保湿ケアや紫外線対策が重要です。
保湿ケアをしないと、肌の一番外側にある角層から水分が奪われ、肌がかさつきやすくなります。肌には「バリア機能」という肌を守る皮膚の働きがあります。肌の乾燥が進むとバリア機能が低下し、さまざまな刺激に敏感になることがあるため、注意が必要です。
冬場はもちろん、エアコンの使用によって夏でも肌は乾燥しやすいため、保湿ケアは通年行うようにしましょう。
また、保湿と同じくらい重要なのが紫外線対策です。紫外線によるダメージは肌の老化を進め、シワやたるみ、ハリ不足を引き起こす要因になります。外出時は日焼け止めを使い、肌を紫外線から守ることが大切です。
●メイク前に肌のコンディションを整える
肌がかさついていると、メイクのりが悪くなってしまいます。肌が乾燥した状態でファンデーションを塗っても綺麗に乗らず、粉ふき肌に見えてしまうことも。
また、皮脂が過剰に分泌されることで、肌がテカリやすくなり、メイク崩れが起こることもあります。メイクをキレイに見せるためにも、朝に保湿ケアを徹底することが大切です。
朝に行うスキンケアの手順
ここからは、朝に行うスキンケアの手順について解説します。朝と夜ではスキンケアの順番が異なるため、しっかりチェックしてください。正しい手順でスキンケアを行い、日中でもツヤのある美肌をキープしましょう。
●Step1.洗顔をする
基本的に朝は、洗顔料を使って顔を洗うのがおすすめです。特に日中のテカリが気になる方や、ニキビができやすい方は、洗顔料を使ったほうがいいでしょう。ぬるま湯だけでは落としきれない、古い角質や皮脂汚れなどを洗い流せます。
顔全体を濡らした後、泡立てた洗顔料で洗いましょう。最後にぬるま湯で洗顔料を流せば完成。生え際や顎など、すすぎ残しがないようしっかりチェックしてくださいね。
一方、敏感肌や乾燥肌の方はぬるま湯だけでもOK。洗顔料を使わずに、さっとぬるま湯で顔を洗いましょう。
●Step2.化粧水や美容液を塗る
スキンケアは、水分の割合が高いものから使うのが基本です。洗顔を終えたら、化粧水や美容液を使って肌をケアしましょう。
化粧水の主な目的は、肌に潤いを与えることです。化粧水の多くは、成分の70~80%が精製水で、残りは保湿成分が配合されています。化粧水には、肌にツヤを与えて柔らかくする効果が期待できます。
一方、美容液は特別なケアをする目的で使われることが多いアイテムです。期待できる効果は商品によってさまざまで、ニキビ対策やシワ改善、集中保湿などがあります。美容液を朝のスキンケアに取り入れることで、ワンランク上の美肌に近づけるでしょう。
●Step3.乳液やクリームを塗る
化粧水や美容液を塗り終えたら、最後に乳液やクリームで蓋をします。
乳液は、水分と油分をバランスよく含んだアイテムです。肌に塗布すると乳液の油分が薄い膜を作り、水分の蒸発を防いでくれます。乳液はとろみのあるテクスチャーでベタつきが少なく、さっぱりとした使い心地が特徴です。
一方、クリームは乳液よりも油分が多く含まれたアイテム。こってりとしたテクスチャーで、長時間肌の潤いをキープしてくれます。
毎朝のスキンケアで、乳液と保湿クリームの両方を使う必要はありません。季節や肌質に合わせて使い分けたり、併用したりするのがおすすめです。「冬場で乾燥しやすいから、乳液と保湿クリームを併用しよう」「テカリが気になるから、今日は乳液だけ」など上手く使い分けるといいでしょう。
●Step4.日焼け止めを塗る
保湿ケアを終えたら、最後に日焼け止めを塗布しましょう。日差しの強い夏はもちろん、気温が低い冬でも、紫外線は年中降り注いでいます。
顔に日焼け止めを塗る際のポイントは、パール粒2つ分の量を目安に、顔全体にムラなく塗ることです。日焼け止めは、薄く塗ると効果を十分に発揮できません。
なお、日焼け止めを塗ってから効果が発揮されるまで、約15〜30分ほどかかるとされています。外出する30分前には、日焼け止めを塗り終えると、効果的な紫外線対策ができるでしょう。
朝のスキンケアのポイント
朝のスキンケアをする上で、押えておきたいポイントを3つ紹介します。毎日のスキンケアを振り返り、取り入れられるものがあれば実践してみましょう。
●洗顔は優しく行う
洗顔時、肌を擦るようにゴシゴシと洗うのはNG。汚れをしっかり落としたいからといって力を入れて洗うと、摩擦によって肌がダメージを受けたり、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまったりするおそれがあります。バリア機能が低下して、肌荒れや乾燥、色素沈着などを引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
そのため、洗顔は肌を擦らないよう優しく行うことが大切です。顔の表面で泡を転がすようにすると、肌への負担を抑えることができます。指が肌に触れないくらいのたっぷりの泡で、洗顔するのがポイントです。
また、洗顔料はしっかり泡立ててから顔に乗せるようにしましょう。洗顔料を泡立てずに使うと、肌に負担を与えてしまいます。さらに、泡で汚れを吸着させることができなくなるため、十分に汚れを落とすことができません。
泡を作るのが難しいと感じたら、泡立てネットを使うといいでしょう。簡単にきめ細かい泡が作れるので、時短でスキンケアをしたい人にもおすすめです。
●保湿は十分に行う
長時間うるおいをキープするなら、最後に油分の多い乳液やクリームで蓋をしましょう。肌に油分の膜をはり、水分の蒸発を防いでくれます。
なお、保湿ケアは自分の肌質に合わせて、化粧水や乳液、美容液、クリームなどのスキンケアアイテムを使うことが大切です。
乾燥肌や敏感肌の方は、肌のバリア機能が低下している可能性があるため、普段から念入りにお手入れをしましょう。保湿成分が豊富に含まれている商品を使うことで、肌のうるおいをキープすることができます。
皮脂分泌が盛んな「オイリー肌」の方は、ニキビができやすい肌質のため、日頃から肌を清潔に保ち、ニキビができにくい状態に整えることが大切です。皮脂が過剰に出やすいため、化粧水や乳液はさっぱりタイプのものがおすすめ。乾燥が気になる箇所は、部分的に乳液やクリームを使うといいでしょう。
乾燥している部分と皮脂分泌が過剰な部分が混在している「混合肌」の方は、基本的に保湿を中心としたケアがおすすめ。乳液やクリームは「乾燥が気になる部分用」と「べたつく部分用」とで分けて使うと、効果的なケアができますよ。
●日焼け止めはシーンに合わせて使い分ける
「日焼け止めは、SPFやPAの数値が高いものを選んでおけばいい」と考えがちですが、シーンにあった日焼け止めを選ぶことが重要です。
SPFとは、紫外線B波を防ぐ効果を表す数値です。SPFの数値は2〜50、50以上の場合は「50+」と表示され、数値が大きいほど紫外線の防止効果が高まります。
軽いスポーツやレジャーなら、SPF15〜30で十分です。炎天下でのお出かけやスポーツには、SPF30~50以上の日焼け止めを使うといいでしょう。
なお、日焼け止めの持続時間は2時間程度です。そのため、こまめに塗り直す必要があります。スティックタイプやスプレータイプの日焼け止めなら、外出先でもすぐに使えるため便利です。
朝のスキンケアを見直して、美肌をキープしよう
この記事では、朝のスキンケアの手順やポイントを中心に紹介しました。きれいな肌をキープするには、自分の肌質にあったスキンケアを取り入れる必要があります。美容をサポートするビタミンCなどの成分が入ったスキンケア用品の活用もおすすめです。外側からだけではなく、日々の食事からビタミンCなどの栄養素を摂取することも健康を保つことにつながりやすいでしょう。
ぜひこの記事を参考に、毎日のお手入れを見直してみてください。
医療法人 涼葵会 理事長 W CLINIC総院長
足立 真由美
2001年 和歌山県立医科大学卒業、同年大阪医科大学形成外科教室入局
大阪医科大学大学院医学研究科卒業 医学博士取得
2003年 医療法人東和会 第一東和会病院形成外科勤務
同院、美容皮膚科・美容外科の設立に携わり、管理責任医師を担当。
2010年 某美容クリニック院長に就任
2014年 大阪心斎橋に、今までにない新たなコンセプトの美容クリニック「W CLINIC」を立ち上げる。
2017年 医療法人涼葵会 理事長に就任
2019年 医療法人涼葵会 W CLINIC 梅田院 開院
2021年 医療法人涼葵会 W Femina clinic 開院
2022年 医療法人涼葵会W Clinic Homme 開院
美容医療の豊富な経験から美容医療の枠を超え、東洋医学・アーユルベーダ等のホリスティック医療を展開。
「美は健康な身体から」をテーマに、美容クリニックとは思えない多彩なアプローチで、最新の美を提供する大阪で注目されるクリニック。
2019年9月には、同ビル10階にdining × studio × farmの3つのZONEからなる会員制スペース“W holistic retreat”を開設。その後2023年4月に“W holistic cafe”~腸活カフェ~としてリニューアルオープン。【美は健康な身体から】というコンセプトのもと動物性食品・白砂糖・白米・小麦・食品添加物を使用しないフード・ドリンクを提供。医療行為以外の面でも、身体によいものを取り入れることを推奨するなど総合的・包括的な健康を提供し、日常を忙しくしながらも、強くしなやかに輝く女性を応援している。
形成外科医、美容皮膚科医・美容外科医としての経験を活かし“美は健康な身体から”をテーマとした「W CLINIC」を大阪に設立。
医療行為だけでない、からだ本来の健やかで美しい状態を提唱しホリスティック医療を取り入れた多彩なアプローチで最新の美を提供。