
「腸内フローラ」を整えて 新生活ストレスをコントロール
SUMMARY
- ・腸は第二の脳
- ・腸活する前に、腸内フローラについて知っておこう
- ・悪玉菌は必要以上に増やさない
- ・善玉菌は食生活で増やす
- ・適度な運動と十分な睡眠を心がけよう
- ・まとめ
外は暖かくなり、すっかり季節は春めいてきました。
春は新しいことを始める人、今までと違った環境になった人など、ワクワクする反面、ストレスをちょっとずつ溜め込んでしまうこともあるかもしれません。
実は、あらゆる不調やストレスを緩和するカギは「腸内環境」にあります。
「腸内フローラ」を整えて、気持ちの良い新生活を過ごしましょう。
腸は第二の脳
腸と心は密接に関わっているといわれています。 私たちが普段使っている言葉には「腹を決める」「腹が立つ」のように、感情を「腹」として表現するものが多くあります。「緊張したらお腹が痛くなる」という困った現象も気持ちとお腹が密接に関係している現れかもしれません。 腸の運動は「副交感神経」が促進させます。 ところが人はストレスを感じると「交感神経」が優位になるため、ストレスが溜まると腸の動きが鈍くなったり、逆に活発になりすぎるなど腸に何かしらの不調が出やすくなってしまいます。 だからといって「ストレスをなくそう!」と簡単に言われても、忙しい現代社会ではなかなか難しい……。 一方、腸内環境がストレスの感じ方や心に影響をあたえることもあるというのをご存知でしょうか? 自律神経のバランスを整えるためにも、腸の働きを改善することから始めませんか?腸活する前に、腸内フローラについて知っておこう
腸内には数100~1000種ほど、100兆個にも及ぶ腸内細菌がいるといわれています。 この腸内細菌は、同じ種類の菌が群生し、まるでお花畑のように腸の壁面を覆って生息していることから、腸内フローラ(flora=お花畑)と呼ばれています。 腸内フローラを構成する腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」というように大きく3つに分けることができます。 健康な身体でいるための理想的な腸内フローラの割合は、 2:1:7 (善玉菌:悪玉菌:日和見菌) 善玉菌を増やせばいいというわけではなく、何事もバランスが大切なのです。悪玉菌は必要以上に増やさない
腸内のスペースが決まっているため、お花畑では善玉菌と悪玉菌が常に生存競争をしている状態です。 食事や睡眠など生活習慣の乱れやストレスのほか、加齢によっても悪玉菌が増えやすくなります。 悪玉菌が多くなると腸内のバランスが崩れ、腸内環境の悪化から自律神経が乱れたり、肌荒れや便秘、アレルギーなどのあらゆる不調に繋がってしまいます。